こんにちは、アベニュー歯科クリニック大泉学園院長の高野です。
本日は【症例11】インプラントのための歯科矯正、と題した症例をご紹介します。
歯列矯正と聞くと、10代や20代、若年者がやるものというイメージありませんか。
実際に、
永久歯が生えそろった後、またはきれいに生やすためにやることが多いのですが、
(このあたりは小児担当の先生からMFT絡みで症例を出してもらおうと思っています)
最近では、今まで矯正治療と縁がなかった「中高年の方の矯正治療」が増えています。
見た目が目的というよりも、歯科治療で機能を回復させるために行う、下準備の役目を果たします。
では、実際に私が担当した症例をご覧いただきましょう。
初診時の口腔内写真です。
当院では必ず治療の記録を取っております。
アプリで共有していますので、ご自身の口の中をいつでも確認することができます。
(まだ連携できていない場合はお気軽にスタッフまでお知らせください)
所見はというと、左下の歯が厳しい状況になっています。
右下も銀歯が切られたままになっていますね。
続いてレントゲン検査。
当院のいつもの初診の流れの通り、歯科衛生士による予防歯科を行います。
歯周病の既往もありましたので、歯周基本治療を進めました。
歯周基本治療後、再評価の状態です。
保存が難しかった歯は抜歯、ここから具体的な再建治療に入ります。
ここで問題なのが、歯列不正。
歯の位置異常は、咀嚼運動、睡眠時ブラキシズムのうち
特定の歯に咬合力が偏ってダメージを与える危険性があります。
インプラントはオッセオインテグレーション(骨と結合)後、一切動かすことができませんので猶更心配です。
歯列矯正治療にご同意いただけましたので、計画を進めていきます。
矯正を担当する技工士さんにシュミレーションをしてもらい、
それを基にブラケットを装着します。
矯正歯科との連携も可能ですし、矯正科医も在籍していますが、
欠損補綴(インプラントとブリッジ)の絡む治療計画でしたので、今回の症例は私が矯正治療を行っています。
途中でインプラント治療を行いました。
もともと左下は根の周りの骨が溶けてしまっていたので、チタンメッシュを用いて失われた部分に骨造成も行いました。
右下のブリッジは支えになる歯の歯肉が下がっていましたので、
最初から仮歯を他の歯の歯肉の高さに留め、矯正治療が終わった段階で歯根面を覆う処置を行いました。
ようやくゴールです。
累計の治療期間は3年に及びました。
しっかり治したいというご要望に、私のできる手技は精一杯出し切りました。
ここに載せきれない処置もたくさんあることは、レントゲンと口腔内写真の前後を見比べるとお分かりいただけるかと。
最後まで一緒に完走してくれた患者さんに、感謝しています。
今後はメインテナンスで引き続き拝見していきたいと思います。
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