一般歯科General Dentistry

虫歯

一般歯科

虫歯むし歯の治療について

むし歯ができると銀歯、という認識が以前はされていましたが、近年、むし歯の進行を抑制する予防へのアプローチや最小限の切削による接着修復やセラミック修復への流れが急速に見られるようになって来ました。

背景として
■メタル特有の劣化が生じ、二次むし歯と口臭の原因になる。
■金属アレルギー発症のリスク。
■治療の繰り返しで徐々に歯を失いかねない。
■歯科用金属の価格高騰で国民医療費が逼迫。
■メタルを扱う技工士の減少。
■審美性に難がある。

最新機材、材料の導入とドクターの技術研鑽により、消毒滅菌から診療に至るまで世界基準の歯科治療を目指しています。
Medical Treatment Model(MTM)により原因を掘り下げていくことで、むし歯の発生と進行はコントロールできることも明らかになっています。
症状や病態の進行度により、治療方法は異なります。
専任のスタッフがカウンセリングを担当し、ご提案いたします。
また、当院では施術の際には拡大鏡、顕微鏡を使用しておりますので、肉眼で行う治療よりも精度の高い治療を受けることができます。

虫歯

症例

■治療期間:約6ヶ月
■治療費用:約30万円
■治療に伴うリスク・副作用:術後の一時的な痛み
虫歯

術前

虫歯

術後

むし歯について

むし歯の段階と症状むし歯の段階と症状

エナメル質の中のむし歯(C1)
硬いエナメル質ですが、歯ブラシだけでは溝の深いところや
歯と歯の間に汚れが残ってしまうことがあります。
放置してしまうと、初期のむし歯ができ始めますが、
この段階では痛みはありません。

削らずに、むし歯の発生と進行をコントロールすることを非修復的う蝕コントロールといいます。
プラークコントロール(口腔衛生)
フッ化物の使用
食生活習慣
歯科でのメインテナンス(PMTC)

という予防歯科を受けることで、むし歯が大きくなるのを防ぐことができる段階です。

むし歯の段階と症状

象牙質に進んだむし歯(C2)象牙質に進んだむし歯(C2)

象牙質の中まで進行したむし歯は症状が出てきます。
代表的なものとしては
「冷たいもので歯がしみる」
「ときどき疼く感じがする」
「ジャリッと白い破片が口の中から出てくる」
「歯が欠ける」
といった自分でもわかる症状です。

このくらいの大きさの場合は、
CRやダイレクトボンディングといった直接修復が最近の主流です。

象牙質に進んだむし歯(C2)

↓

このくらいまで進行すると、
食事中にご飯を咬むと痛い感覚も出ることが多くなります。
むし歯を取り切ったときに神経に近い位置まで削っているので、
術後に痛みが出ることがあります。

術後に冷たいものが一時的にしみる程度であれば
経過を見て改善することもあります。
温かいものがしみたり、何もしていないときに痛むと、
神経の処置になることもあります。

治療処置、詰め物を入れたのち、インレーでの修復を行うか、
痛みが出たら神経の処置へ移行します。
また、この段階からむし歯の再発(二次う蝕)を繰り返すと、
同様に神経を取る治療に進んでしまいます。

むし歯の段階と症状

歯髄まで進んだむし歯(C3)歯髄まで進んだむし歯(C3)

いわゆるむし歯の痛みが出てくる段階です。
冷たいものだけでなく温かいものを口にすると持続的に痛みが出てきます。
何もしていなくてもズキズキと痛む、夜になると痛みが強くなり、
寝れなくなったり痛み止めが効かなくなるくらいまで痛むこともあります。

一説によると、むし歯の痛みというのは
人間の耐えられる痛みの中で2番目に痛いといいます。
それくらいの激痛が出ますので、いざ処置をしようとしても
麻酔が効きにくかったり、術後に痛みが残ったりすることがあります。
ここまで大きなむし歯になる前に歯医者さんにかかってください。

この段階まで達してしまったむし歯は、神経の処置(PE)をして、
土台を入れてかぶせものにします。

歯髄まで進んだむし歯(C3)

骨の中に膿をつくるむし歯(C4)骨の中に膿をつくるむし歯(C4)

激痛の時期をこらえると痛みがなくなります。
しかし歯が治ったわけではなく、歯の終末期になっただけです。

神経が死に、根の中を口の中の細菌が汚染するため、
根の先の歯を支えている骨の中に膿が溜まります。
この状態で放置すると全身に細菌が回ってしまいます。

この段階だと抜歯になることもあります。
抜歯した後はブリッジ、インプラント、義歯などを使って
生活することになります。

骨の中に膿をつくるむし歯(C4)

リピートトリートメントサイクル

痛くなってから歯医者さんに行き、
治療メインの通い方では治す度にご自身の歯が 失われていきます。
治療を繰り返さないことが重要です。

リピートトリートメントサイクル

根の治療について

むし歯が神経まで進行した場合、『根の治療』が行われます。
根の治療で行う歯の中の神経は細く入り組んだ形状をしています。
途中で曲がっていたり枝分かれしたりしている上に、歯それぞれに違う形状をしているため、細部までを肉眼で確認することが困難です。
さらに、そういった個々の複雑な形状に併せて治療しなければならないためマイクロエンドの治療にはミクロ単位の歯科技術が求められてきます。

非常に難しい治療であることから、歯の部位や病変の分類によってはアメリカでは根管治療専門医が担うものとされているくらいです。
そのような専門医は、ほぼ100%マイクロスコープを導入しています。

日本においては、都心部を中心に根管治療専門医が増えてきていますが、根の治療をそのようなクリニックで受けるという考え方が普及していないことも事実です。

マイクロエンドで治療のレベルは間違いなくアップすると分かっていても、なかなか普及しない理由は根の治療が『保険診療』で行えて当然と言うマイクロスコープのない時代の歯科医師と患者さん双方の既成概念と、機器そのものが高額な上に手技自体が難しいことが原因と考えられます。

ラバーダムを使用して口腔内の細菌を多量に含む唾液や飛沫が入らないように清潔さを保ち、マイクロスコープやCTを活用して微細や構造物や病変の把握など、マイクロエンドの利点が挙げられます。

根の治療の流れ

治療の開始治療の開始

歯の神経まで感染したむし歯の治療です。
ここまで進行すると、神経を取って、コア(土台)を入れて、
クラウン(かぶせもの)で歯を修復する治療になります。

治療の開始

感染部位の除去感染部位の除去

黒いところが感染した神経です。
若干根の先に膿の袋ができています。
ヤスリのような細い道具を使って、
感染した部分を取り除いていきます。

感染部位の除去

根と神経の掃除根と神経の掃除

細い根の中を、少しずつ掃除していきます。
歯の種類によって、神経の本数は違います。
前歯だと1本ですが、奥歯だと4本かそれ以上あることもあります。
個人差で本数や形が違うので、治療の進み方や回数に幅があります。

根と神経の掃除

1つ目の根の掃除 完了1つ目の根の掃除 完了

1つの根の掃除が終わりました。
残りの根の掃除も同様に行っていきます。

1つ目の根の掃除 完了

二次処置の開始二次処置の開始

すべての神経の処置が終わりました。
根の先にあった膿の袋がなくなっています。
咬んだときの痛み、刺激による痛みがなくなっていれば、
根の治療は終わりになります。

二次処置の開始

防腐剤の導入防腐剤の導入

症状がなくなったので、根の先から防腐剤を詰めていきます。
きちんと詰められているか、レントゲンを撮影します。

防腐剤の導入

コア(土台)の設置コア(土台)の設置

神経の処置が終わった前歯を例にご紹介いたします。
防腐剤が詰められたあとはコア(土台)を立てていきます。

コア(土台)の設置

歯根破折の防止歯根破折の防止

グラスファイバーか金属の土台を差し込みます。

神経を処置した歯は、例えるなら枯れ枝に近い脆さがあります。
そのため、グラスファイバーなどの弾性をもつ材料で
土台立てをすることで歯根破折を防ぐことができます。

歯根破折の防止

かぶせものの装着(完成)かぶせものの装着(完成)

グラスファイバーか金属の土台を差し込みます。

神経を処置した歯は、例えるなら枯れ枝に近い脆さがあります。
そのため、グラスファイバーなどの弾性をもつ材料で
土台立てをすることで歯根破折を防ぐことができます。

かぶせものの装着(完成)

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