神経温存療法(VPT)の症例｜練馬区大泉学園の歯医者ならアベニュー歯科クリニック

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症例

2024/09/14

こんにちは、アベニュー歯科クリニック大泉学園勤務医の渡辺です。

深い虫歯の治療をしていると神経のお部屋(歯髄)に到達してしまうことがあります。

一般的に神経に到達した場合神経を取る治療(抜髄)を選択されることがほとんどです。

歯髄内の神経は歯にかかる力をに対してブレーキをかける役割があります。

抜髄をした歯は治療過程で歯の内側を削るため脆弱になるだけでなく、ブレーキがなくなるため強い力に対して止まることができないので歯が割れるリスクが高くなります。

レントゲンから隣接面の虫歯であることが分かります。

レントゲン上ではそこまで大きく見えませんが実際に虫歯を取ってみると神経に届く大きな虫歯でした。

そこでVPTを選択、神経の健全な箇所を確認するにはマイクロスコープ下での拡大視野でないと不可能です。

健全な神経の特徴である毛細血管や神経の弾力の確認が必須となるからです。

また神経を残すうえで細菌や唾液などが入らないようラバーダム防湿が必須となります。

虫歯になっている歯質と状態の悪い神経を除去したらMTAという薬を入れ蓋をします。

術後数カ月かけて神経と薬の間に象牙質が形成されます。

術後半年経過のレントゲン写真です。

症状はなく状態も安定しています。

処置は一回で終わります。

・神経の活性が高い40歳以下の方

・冷たいものが染みるとき痛みが長く続かない方

・該当歯の継続的な痛みがでたことのない方

などVPTの適応となる条件はいくつかありますが、神経を残すことが歯を長く残すことに繋がりますので可能な限り神経を残す治療を提供させていただきます。

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